ク、クマか?!
ギクッとして立ち止まり 前を見ると、
人間だった。
装備や持ち物などから見て 山岳会の方かな、と思い
「 山岳会の方ですか?」
と訊ねると、
「はい、そうですよ。
せっかく来たんだから そんなに早く帰らないで、
コーヒーでも飲んでってよ。」
と言って下さったので、
「 はいっ、そうします~! \(^o^)/」
と答えて 鶴間池に逆戻り。
帰ってしまう前に山岳会の方たちとお会いできて良かった。
心なしか、さっきより景色がハッキリ見える気がした。(;^ω^)
小舎の前の石の上に、ブナの今年の実。
ビクビクしていたさっきは、
ブナの実なんて 全然目に入らなかったなぁ。
「 美味しい!」
山岳会の方が ブナの実を食べて声をあげたので
私も食べてみた。
「 美味しい!」
実は ブナの実を食べたのは初めて。
クルミみたいに 濃厚で脂肪分が多い感じの味。
これなら動物たちが大好きなはずだ、と納得。
よく見たら、
小舎の前は ブナの実だらけ。
あの小舎の前のブナの木になった実かな。
山岳会の方が 小舎閉じの準備に取り掛かったので
私は 再び鶴間池の方へ。
紅葉・黄葉の葉よりも
ブナの白っぽい幹や枝に目がいく私。
カーブがおもしろい。
黄緑色がアクセント。
ブナの幹や枝の枠の中の紅葉。
絵本の中のような風景。
紅葉の木々と浮島が 会話してるように見えてくる。
同じ景色が、
独りでオロオロしていた時とは違うものに見えるのだから、
笑ってしまう。(;^ω^)
いつも ゆったりと穏やかな気持ちでいられたらいいのだけど・・・。
あらま!
「 この木の上の方が 強風で折れて 小舎に倒れてきて
小舎が壊れたんだ。」
と、山岳会の方が教えて下さった。
、
強風が 池の周りの山の斜面に沿って巻いて吹いてきて
ブナの木を押し倒したのだという。
そういえば
Aさんがおっしゃってた。
「 ブナの寿命は300~400年くらいと言われるけど、
鶴間池の周りのブナは 樹齢300~400年のものが多くて、
強風が吹き付けるたびに、
風が当たる所のブナが 少しずつ倒れているんです」
・・・って。
さて・・・
山岳会の方たちは忙しそうだし・・・
鶴間池は眺めたし・・・
今度こそ 帰ろうかなぁと思っていたところに
今度は 酒田からいらしたというグループが到着。
その方たちは、これから奥鶴間へ行くというではないか!
時間的にも ギリギリ大丈夫そうだし・・・
その方たちに付いて
一緒に奥鶴間に行ってみることにした。
ああ、なんてラッキーな私。
11:05 よろしくお願いします!
前回は残雪の上を歩いていったけど、
今回は どんな道を歩いていくんだろう?
・・・④へ続く・・・