13:28 下山開始。
また来るね。
さっきまでいた笙ヶ岳が どんどん遠くなる。
これから歩く道が見えてきた。
あそこから左へ曲がり・・・
三峰と岩峰の鞍部を横切る道へ。
ふり返って見る。
岩峰側の斜面。
三峰の方。
もうすぐ池塘のある所に。
来た~!
池塘のある草原の向こうに日本海と空が見えるこの場所、
何だか好きなんだよな~。
チラッと見える山頂。
象潟の町や日本海、遠くの男鹿半島を眺めながら下っていく。
河原宿が見えてきた。
吹浦口へ続く道が 向こうに続いてる。
我々は ここから右に入って
賽ノ河原へ。
賽ノ河原の方へと流れていく水の音を聞きながら下る。
登りの時に歩いた御浜への道。
フカフカな緑の絨毯。
斜面に午後の陽が当たる。
イワオトギリ?
チョングルマも。
象潟コースに合流。
賽ノ河原からふり返って見る。
鉾立へと下る。
抽象画みたいで目にとまった 大きな石の表面。
スプリングエフェメラルと呼ばれる植物たちは、
他の植物が枯れてきたこの時期に もう緑の葉をイキイキ広げて
光合成をして エネルギーを蓄えておくのかな。
このイワカガミたちもそうだし・・・
ショウジョウバカマやオウレンの葉も 緑の葉を広げていたもの。
午後の陽が
登山道に 影をつくり始めた。
このまま 油絵の抽象画になりそうな。
チシマザサが キラキラ輝いていた。
雲と陽の光がつくり出す風景に
ついつい見とれてしまう。
苔たちも輝いていた。
キラキラした斜面を撮りたくてカメラを向けていたら
「 何か、おもしろいもの ある?」
と 私に言って 眺め、
「 あれは 難しいよね~。」
と言いながら行ってしまったお二人。
サッサッという足さばきからすると、かなりベテランの方々のようだった。
難しくても 撮って見たかったんです。
とっても 惹かれたので。
なんだか 心の乱れが写ってるな(苦笑)。
難しくても やっぱりまた撮ってしまう。
岩に顔を近づけて撮っていたら、
「 何か、おもしろいもの ありますか?」
とか
「 何を撮ってるの?」
とか
何人もの方が声をかけてくださった。
「苔です」とか「小っちゃい葉っぱです」って答えると、
笑って追い越して行く人が多かったかな。
だって、カワイイんだもんなぁ。
もっと写真やカメラのことを知っていれば、
こんな風景も ちゃんと撮れるんだろうな。
・・・(;^_^A・・・
奈曽渓谷の方にカメラを向けている人がいたので
私も そちらの方を眺めてみた。
ほお~。
あれ?!
ガスの所に うっすら ま~るく虹みたいなのが見える!
隣の方に「ほらほら、虹です~!」と指さしながら声を掛けた。
「 ホントだ~!」
でも、虹が見える条件とは違うし・・・
もしかして、ブロッケン現象?!
後から来た方たちと 手を振ってみたりしたけど、
写真で見るような「丸い虹の中に自分の影」は見えなかった。
虹ではないから、ブロッケン現象だろう。
・・・と思う。
スゴイな。
ブロッケン現象(だと思う)まで見ることができて、
今日は 本当にラッキーだなぁ。
な~んて眺めているうちに、
SさんとAさんの姿は 全く見えなくなってしまった。
すでに登山口について 待ってるかも!
慌てて 走って下っていったら・・・
やはり お二人は すでに下山していた。
大変お待たせして申し訳ありませんでした!
15:25頃 下山。
Sさん、Aさん、今日はありがとうございました!
途中 遅れてばかりで すみませんでした。<(_ _)>
素晴らしい景色を眺めながらの山歩き、
楽しかった!
お二人に挨拶し、帰路についた。
大平山荘の駐車場から。
オモシロイ雲の動きがつくり出す風景。
ついに完成した御浜のトイレ。
黄葉の中に小さく見えた万助小舎。
そして、ブロッケン現象(らしきもの)。
心に残る山歩きが また一つ増えた。
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下りの奈曽渓谷で見た虹のようなものについて
先輩Yさんに訊ねたところ、
「奈曽渓谷にガスが溜まっている時は、
夕方近くに よくブロッケンを見ました。
それだろうと思います。」
とのこと。
やはりブロッケン現象だったよう。