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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『 アラスカ 光と風 』


         
         最近 星野道夫さんの本を手元に置いていて、
              ちょっとした時間に開く。
       

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  星野さんが アラスカに行くことになった経緯が書かれた『シシュマレフ村』
              ・・・をはじめ、
            『グレイシャーベイへの旅』
            『オーロラを求めて』
            『ブルックス山脈の山旅』
            『クジラの民』
                 ・・・と、
      星野さんがアラスカで過ごした時間のことが つづられている。

    ・・・撮影に山に入る時には、
       ブッシュ・パイロットが次に迎えに来る1ヵ月後まで
       雪と氷の世界で たった独りで過ごすこと。
    ・・・クジラの民と一緒に クジラ漁に参加した時のこと。
    ・・・いつどこを通るかわからないカリブーの季節移動の様子を撮るために、
       何日も何日も待ち続けた時のこと。
    ・・・美しさを通り越して恐怖感を抱くほどのオーロラを見たときのこと。
    ・・・冬から春へ、秋から冬へ、
       「ページをめくるように変わるアラスカの季節」のこと。
    ・・・アラスカで暮らすエスキモーやインディアンたちとのこと。
    ・・・カリブー、グリズリー、クジラ、オオカミ…など、
       アラスカに住む生き物たちのこと。
    ・・・アラスカの どこまでも続く雄大な自然のこと。

      同じ地球上に こんな場所があるんだなぁ・・・と思いながら
             どんどん引き込まれて読んだ。


                そして写真には、
         アラスカの雄大な景色や そこで暮らす人々の姿が。

          とても厳しい極北の自然も、そこでの暮らしも、
              星野さんの写真の中には
        あたたかさや優しさとともに写っている感じがした。
     
        
    以前なら「ずうっと遠く、自分が住んでいる所とはの別世界のこと」
             として読んだであろうこの本が、
            自分も山歩きをするようになった今は
      「自分がいるこの場所とつながっている 同じ地球上のこと」
               として思える気がする。


           星野さんのあとがきの中にあった言葉。
     『 旅をしなければ見えないもの、
       そこに根をおろして暮らさなければ見えないもの、
       少し欲ばりですが、その両方の風景の中に身を置けたらと思います。
       自然と人間とのかかわり、
       それがこれからも自分が写真を撮りつづけていくテーマです。』



                 星野道夫さん。
             一度お会いしてみたかったな。