さあ、これから見晴らしの良い稜線を歩いて
月山山頂を目指すよ。
9:15 姥ヶ岳山頂を出発。
こんな景色の中を歩くことができて
良かったね~。
何度でも眺めたくなるような景色。
手をのばして触れると フワフワしていそう?
斜面に雪渓があるんだけど、
気づいてるかなぁ。
おっ、オヤマリンドウの皆さま おそろいで。
あと何日か経つと 一斉に咲きそうですね。
目の前に広がる風景には 直線が無い。
それが いいんだな。
山の風景のそんなところが
心が癒される理由の一つかも。
初めての月山で、
何を思い 何を感じながら 歩いてるのかなぁ。
いろんな緑色があるの、見たかなぁ?
遠くに行くにしたがって 景色が少しずつ青みがかっていくの、
気づいてるかなぁ?
何も考えずに ただ歩くのもいいしね。
旦那は もうすぐ金姥分岐に着くところだな。
こんな稜線歩きができるなんて・・・
天気を心配しながら来たけど、ホントに良かったね!
たくさんの緑の中に 雪渓が一つあるだけで、
この風景の雰囲気が違うな。
終わりに近づいたけど、
ウスユキソウ。
また湯殿山の方から登ってきたいな。
おもしろいコースだったもの。
ちょうど湯殿山コースから来た人がいた。
「今日あたりは、このコースを下ってくる人と 結構すれ違ったよ。」
・・・と言っていたその方も、
私がのんびり歩いているうちに あっという間に向こうへ。
そういえば・・・
姥ヶ岳と月山の間のこの稜線が、
月山ダムへの流れと寒河江ダムへの流れの分水嶺になってる
って、『月山ダム物語』に書いてあったな。
ふり返って見る。
遠くから見ると 緑だけにみえるけど、
実際には いろんな花が咲いていた。
また ふり返って見る。
またまた ふり返って見る。
抹茶アイスに 抹茶の粉を振りかけたみたいだな・・・。
西側を見る。
4月末に来た時は 真っ白だったのに、
今は こんなにも緑でいっぱい。
これから少しずつ 秋の色になっていくんだなぁ。
小さな白い花が集まって、まあ~るい形になってる。
何度も ふり返って見る。
前・後・右・左・・・と あちこちの景色を眺めながらの
気持ちの良い稜線歩き。
やっぱり山に来ると、
時間の流れる速さが違うな。
大きな大きな風景の中を
小さな小さな人が歩いているのが
いい。
あの人みたいに、
腰かけて景色を眺めるのもいいな。
急坂が 向こうに見えてきた。
どっしりして変わらずそこに在るように見える山と、
フワフワと常に形をかえながら流れていく雲と。
チングルマ、
花びらが散ってすぐは こんな様子。
「ここにこの石を運んできて 敷いた人たちがいるんだよね~。」
と、話しながら追い越していった人たち。
いったい何人の人が この道を行き来したんだろう?
牛首の分岐に近づいてきたみたい。
鍛冶月光の急坂を見上げる。
お! 左に山頂の小屋が見えたぞ。
9:58 牛首の分岐に到着。
旦那は どの辺りまで行ったのか。
私が景色を眺めながらのんびり歩いているうちに、
旦那の姿は すっかり見えなくなってしまった。
・・・③へ続く・・・