駐車場に着いた時 キレイに見えていた山頂は、
河原宿到着時には 見えず。
白いガスの向こうに青空の色がうっすら見えた。
ちょっと休憩した後、
外輪を目指して 歩き出した。
河原宿から山頂の方に向かうのは、
昨年の8月15日以来 ちょうど1年ぶり。
さっそく最初の雪渓が見えてきた。
その左側に夏道も出ていて、石に書かれた黄色い矢印が見えた。
雪渓を歩いて行こうしてる人もいるけど、
私は夏道にしておこうかな。
・・・と思ったけど、
こっちの方が おもしろそう!! \(^o^)/
あの方に付いていってみよう!
でも、向こうに 前方にクラックがあるよ~。
立ち止まってルートを検討中だった前の方に追いついた。
「あそこにクラックがいくつかあるね~。
でも、右側をこんなふうに行けば大丈夫だね。」
・・・と、指を差して教えて下さった。
その方に付いていって雪渓を登るのもおもしろそうだったけど・・・
途中から 夏道に入った。
雪解け後に咲いている花も 気になって。
あの方は そのまま雪渓を登ってるな。
雪渓がとけた夏道には、
チングルマ、ヒナザクラ、オウレン、イワカガミなどが たくさん咲いていた。
でも、
ここで写真を取り出すと遅くなるので、
泣く泣く1枚だけに。
( 花びらが4枚の花があるぞ。)
あの方は、クラックのある場所も過ぎたぞ。
私は、足元の花を眺めながら。
1年前に歩いたのも、こんな道だったっけ?
昨年より雪解けが遅いから、様子が違うのかな。
チングルマが あちらこちらに。
この辺で いったん雪渓を横切る。
ロープは無いけど、
横切って向こう側へ行く人や 向こうで夏道に上がろうとしている人の姿が
ガスが晴れた時に見えた。
・・・と、
横切ってきたものの、どこから上がろうか。
しばしキョロキョロ。
すると、
滝ノ小屋の上で一緒になった親子の息子さんが 追いついてきた。
ここから、その息子さんとお喋りしながら登った。
彼は、大阪から来たという。
名前を訊かないでしまったので、
仮に大阪の『大くん』と呼ばせていただこう。
高校1年生の彼は、山岳部員とのこと。
じゃ、もう何度も山歩きを経験しているんだね。
( この花は、鳥海山・焼石岳・羽後朝日岳などの限られた地域に咲く
『オクキタアザミ』らしい。)
ふり返ると、
雪渓を歩いている人が 小さな点のように見えた。
「初めて東北に来ました。」
という大くん。
「昨日は月山に行ったけど、ガスで何も見えませんでした。」
そうだったろうな~。
でも、その中を歩いてきたんだね。
初めてきた東北で月山と鳥海山に登るって、いいな。
きっとご両親も 山歩きがお好きなんだろうな。
「 あれ? そういえば、お父さんとお母さんは?」
「 分かりません。」
ふり返って見たけど・・・
ん~、わからないな。
大くんは 伏拝岳に着いたら そこで待っているようだ。
山岳部で登った山のことから ゲームのことまで、
大くんの話は 守備範囲が広い。
聞いたところによると、
超名門校であるK高校に在学中だそう。
( 卒業生に 有働由美子アナウンサーや橋下徹さんがいる高校とのこと。)
なるほど、
次々に繰り出す君の話がオモシロイわけだよ。(*^-^*)
合宿の時、って言ってたかな・・・
先輩が持ってきてくれたスイカを 大くんが背負って登ることになり、
とても重かったけど、食べた時はとっても美味しかった、と。
私も、それ やってみたいかも(笑)。
そんなことをいろいろ話してくれる大くんは、
とてもイキイキしていて イイ表情をしていた。
充実した高校生活を過ごせているようで、いいな。
私の高校時代は どうだったかな。
毎日 部活のために学校へ行ってたな。(^▽^)
ここには ロープあり。
雪渓を渡るのは ここが最後かな。
ちょうど晴れていてよかった。
雪渓を渡る時にガスで真っ白になったら…と、心配だったから。
夏道に上がって間もなく 上から単独で下ってきた女性が。
昨晩は御室小屋に宿泊。
夕方の空も 満天の星空も 朝の空も とってもキレイだったとのこと。
いいな~。私もいつか、そんな空を山の上で眺めたいな~。
薊坂入り口にやってきた。
急坂を登って、どんどん標高が上がっていく。
そうそう、
途中でふり返った時、
雪渓をスキーで滑っている人の姿が見えた。
楽しそうに どんどん登っていく大くん。
どんどん高度感を増していく景色。
雪渓が、もうあんなに下に。
フワフワ横になびいてる雲が 何ともイイ感じ。
脇を見ると、斜度はこのくらい。
白いハクサンシャジンあり。
花を見たり・・・
ふり返った景色を眺めたりしながら登るうちに・・・
外輪に近づいてきたみたい。
西側には 長坂道の方が見え、
その向こうの海の上には 飛島がハッキリ見えた。
大くんが「向こうに歩いている人が見える」というので見てみたら、
外輪まであと少しのところまで来ていた。
8:24 花や景色をたくさん眺めたり 写真を撮ったりしつつも、
スタートから3時間かからずに 伏拝岳に到着!
きっと、大くんとの楽しいお喋りのおかげだな。
ありがとう、大くん!
予想より早く上がってくることができたので、
ここから外輪を下るのでなく、
七高山に行ってから 御室まで行ってみることにした。
写真では分からないけど、
千蛇谷コースを登っている人たちの姿が たくさん見えた。
ちょうどよく晴れ、西側の笙ヶ岳も御浜小屋も見えた。
遠くには 日本海に浮かぶ飛島も。
よかったね、大くん。
昨日の分も景色を堪能できたのでは?
その後 後からやってきた方たちと 少しお喋り。
ご両親を待っているという大くんは、
腰を下ろして『ういろう』を美味しそうに食べていた。
大くん、ありがとう。楽しかったよ。
明日は『加茂水族館』を観にいく予定とのこと。
この後も楽しい時間を過ごせるよう、祈ってるよ。
大くんにお礼を言い、七高山の方へ向かって歩き出した。
・・・③へ続く・・・