だいぶ前にYさんから「祓川からの鳥海山撮影山行」のお話をいただいたのだけど
なかなか天気と休みと都合が合わず、
ようやく8月6日に行くことになった。
前夜は ピカピカの月。
うとうと何度も目が覚めながら2時間ほど仮眠し、午前1時起床。
西の空に浮かぶ月が 一晩の間に満月に近い形になっていることに驚きつつ
2時に自宅を出発。
道の駅ふらっとでYさんと待ち合わせ、
祓川駐車場に向かった。
東の空の色が少しずつ変わっていくのを眺めつつ、
クネクネ道を進み・・・
祓川駐車場に4時半過ぎに到着。
昨晩 祓川駐車場で車中泊していたというお二人と合流。
初めてお会いする秋田のKさん、仙台のⅯさんと挨拶を交わした。
4人でお喋りしながら準備をしているうちに
東の空が オレンジ色を増したのに気づき、
しばらく 空を眺めたり 鳥海山を眺めたり。
「さあ、そろそろ行きましょうか。」
・・・との 今日のリーダーKさんの声で、
4:55 祓川駐車場をスタート。
七高山まで約3時間20分のコースタイムになってるけど、
写真を撮りながらのんびり行くから、 もっとかかるだろうな。
歩き出してすぐに これだもの。
朝日を浴びてオレンジ色になってる『祓川ヒュッテ』。
以前の祓川ヒュッテ管理人をされていた佐藤康さんの本『鳥海山日記』を
先日Kさんが送って下さった。
その内容をちょっと思い出しながら通過。
祓川ヒュッテのそばを過ぎるとすぐ、目の前にこんな風景が広がる。
奥に見えるのが 鳥海山の山頂。
いつも眺めている鳥海山と 全然形が違う!
『竜ヶ原湿原』の中の木道を進む。
秋には キレイな草紅葉になるんだろうな。
ヒオウギアヤメ?の種につかまって 羽根を乾かしてる。
ギボウシも朝露に濡れている。
トウウチソウも たくさん咲いていた。
あ、私の影。
振り向くと・・・
湿原の草が 一斉に金色に光った。
おや? ここは?
すぐ右の石垣の上には 美味しそうなノウゴウイチゴ。
祓川神社だった。
信仰登山が盛んだったんだな。
モミジカラマツの花の後ろ姿。
最初の雪渓。
つぼ足で大丈夫だったけど、
けっこう急だったので、一歩一歩気をつけて登った。
ふり返って見る。
うわ!
Yさん、もう上まで登ったんだ。
雪渓の上まで来てふり返り・・・
石の道に入って またふり返る。
この辺りには ダケカンバの木がいっぱい。
こんな迫力の木も あちらこちらに。
この木をよく見たら・・・
真っ赤な実をつけたタケシマランが。
すごいダケカンバの木が、
ここにも・・・
ここにも。
そう、ここは『タッチラ坂』というんだったな。
(タッチラ=アイヌ語でダケカンバのこと)
ふり返って見る。
またふり返って見る。
朝日の差し込む道。
大きな石がゴロゴロした急な登りに。
その途中、
足元にツルリンドウ・・・かな。
鉾立の方はカラマツソウが多かったけど、
ここには モミジカラマツが多いみたい。
ずっと向こうに 山頂が見えている。
山頂の方は スッキリ青空!
ちょっと一息。
賽ノ河原の辺りは、
雪渓が解けたばかりのところに ヒナザクラがたくさん咲いていた。
けっこう大きな雪渓を登る。
日の光があたって
雪渓の表面が ギラギラしていた。
ふり返って見る。
ダイモンジソウさん、こんにちは。
フリルのかわいいイワイチョウさん、こんにちは。
ここは、木を横に敷いた木道。
写真ではわからないけど ヒナザクラがいっぱい!
ポツンと一つ、ミズバショウも。
御田の雪渓に来た。
空の青。 草木の緑。 雪渓の白。
雪渓の途中から。
遠くに 日本海も見える。
少し登ってふり返り・・・
また少し登っては ふり返る。
YさんとⅯさんは、まだ撮影中。
ゴツゴツ ゴロゴロ を登って
ふり返る。
タケシマランの花。
初めて見る ピンク色のダイモンジソウ。
『七ツ釜避難小屋』?
「すぐそこに小屋があるよ。
10歩で着くから、見に行ってみたら?」
と Yさん。
「 1・2・3・・・10・11・・・15・16・・・
まだ見えないぞ?!」
・・・と思いながら進んでいくと、
目の前に ハクサンシャジン!
前は行き止まりだったので ぐるっと見回したら・・・
おおっ!
がっしりした造り!
冬でも使用可能なのだとか。
『康ケルン』のところで 一息。
『康新道』を拓いた佐藤康さんの功績を称えたものだそう。
どんな道なのか、ワクワク。
遠くには こんな景色が広がっていた。
・・・②へ続く・・・