河原宿小屋に着くと、
さっき滝ノ小屋の先の雪渓を直進していったスキーヤーたちが、休憩していた。
ベテランの方々は、別の道も知ってるんだな。
ダンナは さっそくおやつタイム。
私は 小屋の前を流れる沢を見に行った。
水に手を入れてみたら、
冷たくて気持ちが良かった。
コバイケイソウの葉も一緒にパチリ。
少し休憩して、月山森へレッツ・ゴー!
「 ここから曲がるよ。
ほら、向こうに月山森が見えてるよ。」
「 え? あそこに見えるところ?」
・・・わりと近くてホッとしたかな。
分岐から曲がって間もなく、
おや?
もしかして、このつぼみは・・・
この葉の様子からすると・・・
チングルマ?
おおっ!!
青空に向かって 歌ってるみたいだ~!
「 ♪ ラ~ラ~ ラララ ラ~ラ~ ♪」
「 ♪ ラ~ラ~ ラララ ラ~ラ~ ♪ 」
チングルマも、
太陽の方を向いて咲いてるんだな。
イワイチョウ。
木道のそばに ポツポツ咲いていた。
向こうの道を振り返ると、
登山者が次々に雪渓を登っていくのが見えた。
木道の向こう側は、
雪が解けたばかり、といった感じだった。
「この雪渓は、どっちの方へ行けばいいんだ?」
と訊くので、
「 あの月山森の方に向かって、歩きたいところを歩いて大丈夫。」
と 指さして答えた。
「 最近誰も歩いてないのか、足跡が無いじゃん。」
「 この天気で雪がドンドン解けて、足跡が消えるんだよ。」
雪渓から木道になって ホッとした様子のダンナ。
右前方に見えるはずのボタ池も、
まだ雪の下のようだ。
また雪渓だ。
ふり返ると、
河原宿小屋が小さく見えた。
前方に、西鳥海の山々が見えてきた。
「そこに 月山森に登る案内表示があるはずだよ。」
「 ホントに、ここ?」
と不安げなダンナ。
いきなり また雪渓だったから。
「 大丈夫、大丈夫。
もう、すぐあそこが月山森の頂上だもん。
登って行けば、道が見えてくるっしょ。」
( いつもと立場が逆転。)
ぽちっと一粒、ウサギの跡?を発見。
「 また雪渓だ~。」
と、またまた不安げなダンナ。
「 大丈夫、大丈夫。
ほら、多分、あの ちょっと切れ込んでる所が道でしょ。」
ほら、やっぱり。
上に登ると、
ニッコウキスゲが咲き始めたところだった。
( 花びらの陰に隠れてるのは、どなた?)
「 山頂より もう少し西側に行くと、景色のいいところに出るから、
もう少し先まで行くよ。」
ツマトリソウの花びらの重なりが素敵。
この松の赤いのは花?
ハチがブンブン来ていた。
ゴゼンタチバナ、
白いのは 花びらじゃなくガクかな。
4枚同じじゃなくて、大きいのが2枚と少し小さいのが2枚なんだ…。
来たよ~! \(^o^)/
休憩できる場所を探して、
ちょっと向こうへ。
ダンナは、
「 山には興味が無い」と言いながらも、
昨日の山形市への出張の帰りに、ストーブを買ってきたのだった。
素晴らしい景色を眺めながら コーヒーを飲もう。
まだ昼食には早い時間なので、
景色を眺めながらコーヒーを飲んで 下山することに。
「 帰りに、鳥海山荘で風呂に入って、どっかでラーメン食べる!」
「 はいはい(笑)。山を下ってからの楽しみがあるのもいいよね~。」
片付けをしていると、
そばで動いているものが。
この色のカエルさん、
昨年 月山の仏生小屋辺りでも見たな。
こんな月山森の上にいて・・・
池とか近くに無いんだけど 大丈夫なのかな。
そうそう、
このカエルさんのほかに、
トンボさんが1匹 近くくぉ飛んでいくのを見た。
向こうの方、
扇子森から七五三掛の方に向かって 雪渓を下っていく人の姿が。
2週間前、私もあそこを歩いたんだな。
千畳ヶ原の手前からだろうか・・・
勢いよく水の流れる音がしていた。
向こうの雪渓の方から流れていた水が、ここを流れているんだろうか。
もう一度 この景色をよ~く眺めてから・・・
9:35頃 下山開始。
下山時に膝にかかる負担を少しでも減らせるように、
リュックに付けていた私のストックを持たせた。
月山森の上からこんな景色を眺めることができて良かったな。
月山も見えたし。
庄内平野を見下ろすこともできたし。
さあ、
膝の痛みがひどくならずに 下山できますように。
「月山森まで来れて良かったね~。\(^o^)/」
「いや、でもまだ山頂に行ってないから。」
( おおっ。これは 次回は山頂を目指しそうだぞ。)
「山頂、あんなに近く見えるんだよな~。
河原宿から山頂まで、どれくらいかかる?」
( すっかり 登る気になってる! ( ´艸`) )
横歩きで 慎重に下ってる。
この月山森の方から流れる水は、
河原宿前を流れる沢に合流するのかな?
な~んて私が写真を撮ってる間に、
あらら、
もう あんなところまで。
そのうち、
「車道終点登山口~湯ノ台コース~外輪~鳥海湖~幸治郎沢~河原宿~起点」
の周回で歩きたいな。
下りは、
木道まで下りずに ここから雪渓を走っちゃえ!
向こうから誰か登ってきた。
( おじいちゃんと孫、の2人だった。)
遠くの山々の色、キレイだね。
見てるかな?
木道を歩きながら、
雪が解けたばかりの水たまりに 青空が映ってるのを眺めたり・・・
山の色の見事なグラデーションに うっとりしたり・・・。
お、
だいぶ雪渓歩きに慣れてきたようですな。
よ~し、私は また小走りで行くぞ~!
・・・と思ったら、発見!
雪上のオシャレな色のカメムシ、また登場。
雪渓を走って、だいぶ追いついてきたぞ。
分岐まできて、向こうの雪渓を見ると・・・
まだまだ 登っていく人の姿が。
沢の水面にも青空が映ってる。
10:05頃 河原宿に到着。
「 あそこを登って山頂まで行くには、どれくらいかかる?」
もう、すっかりその気になって 次回のことを考えてますな。( ´艸`)
・・・③へ続く・・・