いつもの日帰り山行なら、
夕食のことや帰宅後にすることなどが 頭をちらつく時間帯。
「でも今日は、今いる山に浸っていてもいいんだ・・・」
と思うと、不思議な感じがした。
小屋の中にシュラフなどの荷物を置き、
ザックの中身を減らして再び出発。
この日は、扇子森の方へ歩いてみることになった。
念願の、
「時間を気にせず のんびりゆっくり山歩き」。
しゃがみこんで
小さくてカワイイものたちを じ~っと眺めたり。
遠くの空や山をぼ~っと眺めたり。
なんと贅沢な時間💛
同じハクサンイチゲでも、
オブジェみたいな木のそばに顔を出してるのに惹かれたり、
ゴツゴツした石たちの間で みんなで遊んでるみたいな様子に惹かれたり。
花の形の可愛さに見とれながら、
同じ花を
あっちで撮ったり・・・
こっちで撮ったり。
デカい石に驚いたり・・・
木の生命力に驚いたり・・・。
大勢で にぎやかに。
この地衣類も、ここで生きてるんだな。
スミレは 種類が多くてわからないけど・・・
花も、葉も、花の後の実?も、
みんな それぞれ可愛いなあ。
いっぱいまとまって咲いてるのもいいけど・・・
こんな姿も いいな。
いろんな葉っぱたち。
(ピントが合ってなくて残念)
少し歩いては 立ち止まり
足元から ずうっと遠くまでを眺める。
いろんな曲線があって オモシロイ。
そして、
その向こうにある雲の薄い直線。
奥に見えるのは 月山森?!
ここからは、あんなふうに見えるんだぁ・・・。
山頂の方が だんだ大きくなってきた。
この大きな風景の中を、
ゆっくり向こうへ歩いていく。
午後の日を浴びて、
足元の花や葉が光ってる。
足元から向こうの山へ、そして空へ。
景色は いつもきれいなグラデーションをなしている。
鳥海山の北側からも、いつか登りたい。
まだほとんど咲いていないチングルマ。
やっと見つけて撮った。
前を行くYさんが、キョロキョロ何かを探しながら歩いていた。
探していたのは・・・
これだった!
「 この辺に いつもウスユキソウが咲くんだけど、
今年は ほとんど咲いてないなぁ・・・。
この日ウスユキソウを見たのは、
この小さな2株のみ。
山頂付近に 雲がかかり始めた。
うわっ!
ハクサンイチゲたちが こっちを見てる~! \(◎o◎)/
雪渓にきた。
向こうから歩いてきたらしい男性2人がいた。
「 え?! これから山頂まで行くんすか?」
「 いえ、山頂まではいかずに、もう少し先までです。」
雪渓にはロープが。
ガスがかかって真っ白になったら、方向がわからなくなりそうだもんな。
雪渓にできた模様もオモシロイ。
雪渓がつくる模様も、おもしろい。
南側から 少しずつ雲が上がってきた。
雪渓を ふり返って見る。
万助道の方へ向かう分岐辺りで、
水の流れる音がするなぁと思ったら・・・
雪解け水が 南側へと流れていた。
また 雪渓の方をふり返る。
向こうに また笙ヶ岳が見えてきた。
光と影がつくり出す景色は、
ずうっと眺めていても飽きない。
刻一刻と変化していくから。
ちょっと歩いては 立ち止まって眺める。
雪渓の方を振り返る。
地形の凹凸に
雪渓がつくり出す模様。
そこに光と影がつくり出す模様。
なんだか 景色が「うにゃうにゃ」してるよ~!
そこに 変化し続ける雲が加わるから、
何度も何度も見ては、撮りたくなってしまう。
振り返ると、
途中すれ違った人たちが 雪渓を登っているところだった。
後ろの人、しゃがんでる?
その景色を、Yさんも撮ってる。
南側から どんどん雲が流れてくるようになった。
山頂付近にも。
だんだん風が出てきた。
風にそよぐ草に日の光があたり、キラキラしている。
また雪渓現る。
あれ?
Yさんが 左の方へ曲がったぞ。
どうしたんだろう?
・・・④へ続く・・・