「山歩き2年目は、小屋泊にチャレンジしたい!」
と思い、
1月1日に そのことを家族に宣言した。
すると家族は
「 ど~ぞ、ど~ぞ。」
と、あきれた顔をしながらも すんなりOKしてくれた。
でも、
宣言しただけだと 流れてしまいそうなので、
貯めていたお小遣い?で 1月の初めに思い切ってシュラフを購入。
そして
初の山小屋1泊に挑戦するなら どこがいいだろうか、
と さっそくYさんに相談すると、
「 鳥海山の小屋でなら、協力しますよ。
山開き前の6月20日頃なら 混まなくていいでしょう。」
とのことで、
御浜小屋泊への ご協力・ご指導をお願いしていた。
新年度の初めには やっと大きめのザックを購入。
「他の装備は 今回は無くても何とかなるから、急いで買わなくても大丈夫」
と言っていただいたので、これで御浜小屋へ行くことに。
6/24~25に行くことに決まり、
持ち物を書き出して 準備してみたけれど・・・
よくわからない分 どうしても荷物が多くなってしまった。
「ま、いっか。トレーニングのつもりで背負っていけば。」
と、パンパンになったザックを持っていくことにした。
Yさんが他の方々にも声を掛けて下さり、
秋田の方々は 残念ながらお忙しくご一緒できないそうだけど、
Kさんが後から合流できるかもしれないとのこと。
24日、朝8時に自宅を出発。
朝は曇って見えなかった鳥海山が、
酒田に入った頃から 少しずつ見えてきた。
鉾立の駐車場に着いたときには、
キレイに山頂が見えた。
10:15 鉾立の登山口を出発。
歩き始めてすぐに、いろんな花が迎えてくれた。
マイヅルソウは、道の両脇に群生。
ところどころに、可愛いスミレ。
おしゃれ!
ナナカマドも たくさん咲いていた。
カラマツソウ?
うっすらピンク色。
緑の中に鮮やかなハクサンチドリ。
あちらこちらに咲くイワカガミは、
それぞれピンク色の濃さが違っていて可愛かった。
苔ちゃんたちも 見逃せない!
先週 摩耶山に咲いてたのも色が濃かったけど、
鳥海山のも濃いなあ。
スミレは、いろんな種類のが咲いていた。
稲倉岳、どっしりしてる。
可愛くて 見とれてしまう・・・。
アザミも もうすぐ咲きそう。
遠くの方は 朝からずっと霞んでる。
あれ? 足元を水が流れてるぞ!
と思ったら・・・
ここから雪渓歩きの始まり。
ふり返って見る景色もいいなぁ・・・
なんて眺めてるうちに、
Yさんは、もうあんなところに。
生き物のような雲が 南側からモコモコと。
北側にも モコモコ。
「夏雲ですね~。」
と言いながら 男性が追い越していった。
左側の下の方から
勢いよく水の流れる音がしてきた。
雪解け水を集めて流れてる。
ややっ!!
まさか、あの細く狭くなってる所を渡っていくんじゃあるまいな。
こわ~!
(夏道から続くルートを通ってる人の足跡が、下の方の雪渓の端の方に見える。)
小さく御浜小屋、そしてそこへ続く道が見えてきた。
私たちが向かう方は こっち。
吹浦口からの道との合流地点の方へ。
御浜小屋の左には新山が。
Yさんに覆いかぶさってくるような雲。
ん?
向こうの大きな雪渓に 点のように見えるのは・・・
やっぱり 下山途中の人だった。
御浜の方から下ってきた人たちと、
御浜の方へ向かう人と。
またまた 空へ飛んでいってしまいそうなYさん。
小さく小さく 雪渓の上を走っている人の姿が見える!
きっとトレランの練習だ。
岩峰と笙ヶ岳三峰の間の緩やかな曲線が見えてきた。
さっき御浜の方に向かっていたトレイルランナーが、
ルートを変えて こちらに走ってきて・・・
爽やかな笑顔で あっという間に追い越していった。
今度は こちら側に山頂が見えてきた!
・・・と ここで、
「 さっきのトレイルランナーは、
もしかしてイイノワタルさんだったのでは?」
と ふと思った。
「サハラ砂漠でのウルトラレースのために、雪山を走るって言ってたぞ。
顔も声も、イイノさんにそっくりだったし、本人かもしれない。
笙ヶ岳に行ったとしたら、折り返してきた所で会うことができるかも!
よし、行ってみよう!」
いきなりペースアップ。
Yさんを追い越して、T字分岐の方へ急いだ。
会えるかな・・・。
御浜の方へ向かう姿は 見てないから・・・
もしかしたら会えるかな・・・
会えますように!
あれっ?!
しまった~! 残念!!
でも、目の前には・・・
ひゃっほ~! \(^o^)/
・・・②へ続く・・・