山歩き2年目に入り、
「いつか歩いてみたい山」も 心の中に浮かぶようになってきた。
その一つが 白神山地。
地元の山々のブナ林を歩くうち、
「世界遺産にもなっている白神山地のブナの原生林を歩きたい!」
と思うようになったのだった。
そんな私が紹介していただいたのが この本。
著者の齋藤宗勝さんは、なんと鶴岡市出身。
その齋藤さんが 長年にわたって調査・研究・取材したことをもとに、
白神山地の生物、地形、気象、人、文化、歴史…などについて記した本。
読んで 一番に感じられたのは、
齋藤さんが 白神山地をとても好きで大切に思っているということ。
それから…
…すべての生き物が関わり合い ともに生きている中で、山が在るということ。
…山も、常に少しずつ少しずつ変化しているのだということ。
そして…
足元を確かめつつ 周囲の状況も見ながら山を歩くように、
目の前の木々だけでなく 山の全体を見て感じるということ。
山の今を見るだけでなく、ずっと先のことも考えること。
その山について知ることで、
その山を好きな気持ちも 大切にしたい気持ちも深くなること。
これからも山歩きを続けていく上で大切にしたいことを
教えてくれた本だった。
私が1年目に歩いた山々についても、
もっと知ることができたら、もっともっと好きになるだろうな。