「きっと、フカフカの雪の上を歩けるぞ!」
と 空港に向かったけれど…
この様子を見て、ちょっと迷った。
でも、せっかく来たから、行こう!
と 歩き出した。
いちおう ワカンを持って。
気温が低く、細かい雪が 煙のように舞っている。
こんな中でも、芽はイキイキして見える。
眠っているような『さざなみの池』。
この天気、
先に歩いている人がいると思うと、
ちょっと ホッとする。
先に歩いていたのは、犬とそのご主人だった。
挨拶をし、
可愛いワンちゃんを撮っていいと許可をいただき、
カメラを向けたら…
お、お~い!
ち、近づきすぎだってば~!
雪にまみれて 楽しそうに遊んでいたのは…
「 (犬が)雪に 大喜びで…」
と おっしゃるご主人に
「 私と同じですね!」
と 答えたら、笑われた。
サクラの幹。
この先も 白い。
こんなのを見ると、
オモシロくて、つい撮ってしまう。
もちろん、
遊歩道を外れて 林の中を歩く。
風が雪の上に作った模様を撮りたかったけど、
思うように撮れず、残念。
誰かが私を見ている気がして、そちらを見ると…
花を「桜茶」に使うという『関山』(サクラ)。
調子よく走りだしたけど、
わずか1kmほどで バテた。
マサキの木の陰で風をよけながら ちょっと休憩。
次は モチノキの陰で休憩。
ずっと走っていなかったから、体力が落ちたのか?!
こういう模様に すぐ見とれる。
松ぼっくりが 埋もれてる。
北西側にだけ 雪がついている。
予想通り、
滑走路南側に出ると、ますます風が強くなった。
思わず マツの防風林の方へ。
しばらく ここを行く。
『みはらしの丘』に出た。
丘を下りてすぐの斜面は、
吹き溜まりになっていて 雪が深く、
太ももの真ん中あたりまで埋まりながら歩いた。
思い切って、ここを行くことに。
黙々と歩いていくと、
向こうから近づいてくる人の姿に気づいた。
この強風の向かい風の中を、スノーシューをはいて。
その方も、「他に歩いている人がいる」と驚いたそう。
方向転換して、お喋りしながら歩くことに。
なんと その方、
風に向かって スノーシューをはいて歩きたかったそうで…
あえて 滑走路南側を向かい風になるように右回りでスタート。
ゴーグルもつけて歩いてきたとのこと。
失礼ながら 笑ってしまった!
滑走路を 除雪車が走り出した。
この天気でも、飛行機は離発着しているんだ…。
お喋りしているうちに、
その方から
「 あなたと、前にも会ったことがありますよね?」
と言われた。
すみません、覚えてなくて…。
こういうことが、最近ある。
他の走ってる人と違って、私は、
リュックを背負いながら走り、
遊歩道から外れて あちらこちらにフラフラ行っては、
突然立ち止まって 何かを見ていたり 写真を撮ってたりするので、
「 あの人、何をしてるんだろう?」とか、
「 なんか ヘンな人がいるぞ…」とか、
よく思われるみたいで…
「 私は覚えてなくても 相手は私を覚えてる 」
という人から、時々声をかけられる。
偶然にも 苗字が同じだったその方に、
「 せっかくスノーシューをはいていらしゃるから、
遊歩道じゃなく 林の中を歩きましょうよ! 」
と言って、
遊歩道を外れて歩こうとお誘いを。
それぞれ 林の中の好きなところを歩いていった。
寒い中を歩いてきて、
ナナカマドの赤が目に入った時、嬉しくなった。
「 また 蔵王をスノーシューで歩きたいなあ…」
と おっしゃるその方。
以前、奥様と二人で ゲレンデの真ん中にあるペンションに泊まり、
スノーシューをはいて付近を散策して楽しかったことや
その後に飲んだコーヒーの美味しさが
忘れられないのだそう。
私にも、
そんな楽しい山歩きの思い出が たくさんできるといいな。